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ALP測定方法が変更になります

ALP測定方法が変更になります

従来、わが国のALP測定においては、JSCC※1法が用いられてきましたが、ALP測定の臨床的意義を高め、海外と測定値を共有することを目的として、ALPの常用基準法がJSCC法からIFCC※2法へと変更されます。(2020年4月1日より変更が開始)
※1日本臨床化学会 ※2国際臨床化学連合

JSCC法IFCC法換算ツール

新旧ALP測定値を即座に相互換算します。

Calculator
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JSCC法IFCC法換算ツール

新旧ALP測定値を即座に相互換算します。

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ALP測定値は、JSCC法の約1/3となります
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ALPの基準範囲は、成人(男女)で106~322 U/Lから38〜113 U/Lに変更になります
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従来の測定値との比較には換算が必要です (換算には限界があります※3)
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JSCC測定値からIFCC測定値に換算する場合:0.35倍
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IFCC測定値からJSCC測定値に換算する場合:2.84倍
JSCC 法(x) IFCC 法(y)
基準範囲(U/L) 106 ~ 322 38 ~ 113
換算式 y=0.35 x
x=2.8 y
※3
IFCC 法への変更により血液型 B、O 型では小腸型 ALP を含む検体で低め、妊婦では胎盤型 ALP が増加し高めに測定されるため、JSCC 法との換算には 限界があります。
理 由

従来のJSCC法では血液型がB、O型のうち約8割の人では、特に脂肪食後で偽高値が出現する場合がありました。

胎盤型ALPの反応性が従来のJSCC法ではIFCC法に比べて低いという特徴があり、国際的な治療指針を利用する場合や治験データとしての利用に支障をきたして いました。

利 点
疾患と無関係なALPの上昇が軽減し、肝・骨疾患の臨床的意義が向 上します。
測定値を海外と共有化でき、国際的な治験や治療への参画時に利便性が向上します。
ALPは、特に乳幼児および小児期に基準範囲が変動しますが、JSCC法とIFCC法の相関が成人に比べて非常に良好なことから、
既報の小児の年齢別・性別基準範囲2) を換算係数で変換した値が利用できます。
ALPの年齢別・性別基準範囲および換算値については、別途配布可能な『ALP年齢別・性別基準範囲早見スケール』や、下記
ALP測定値自動換算ツールなどをご活用ください。
年齢
※0歳の場合は0歳と記入後に月齢を入力してください
カ月
NALee
性別
※20歳未満の方は性別を選択してください
JSCC法
U / L
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変換・評価実行
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変換・評価実行
IFCC法
U / L
ALP値の評価

12歳の女性 のALPの基準範囲は下記の通りであり、

基準範囲内です。

JSCC法: 460U/L ~ 1605U/L*

IFCC法:161.0U/L ~ 561.8U/L*

※ 基準下限値を下回る場合、低ホスファターゼ症(HPP)の疑いがあります。

*田中敏章ほか:日本小児科学会雑誌. 112:1117-1132, 2008.

*日本臨床化学会(http://jscc-jp.gr.jp/

その他、ALP測定方法に関する詳細については、下記ホームページおよび文献をご参照ください。

1) 日本臨床化学会(http://jscc-jp.gr.jp/
2) 田中敏章ほか: 日本小児科学会雑誌. 2008; 112: 1117-32