HOME > 注射方法に関する注意事項(よくあるご質問)

患者さんとそのご家族の方を対象にストレンジック®に関する注射の方法を紹介します。

保管について

冷蔵庫に保管する際の注意点について教えてください。
光の影響を避けるためストレンジック®は外箱から出さずに、冷蔵庫の扉のポケット部や野菜室で保管してください。冷凍庫、チルド室、冷気の吹き出し口には置かないでください。
ストレンジック®を凍らせてしまった場合、どうしたらよいですか?
凍ったことがわかった場合、または疑われる場合には、決してそのストレンジック®を注射しないでください。
残った薬は保管して次回使えますか?
残った薬は全て廃棄してください。次回に使用することはできません。
注射をする前に室温に戻してとありますが、遮光する必要はありますか?
遮光の必要はありません。
注射は冷蔵庫から取り出して、どのくらいで使用しなければなりませんか?
冷蔵庫から取り出し15~30分で室温に戻し、3時間以内に使用してください。室温に戻す際は、加熱、加温しないでください。
患者自宅で冷蔵庫での保冷環境が維持できない場合(自然災害発生時による停電など)、どのようにストレンジック®を保冷保管すればよいですか?また、保冷環境が維持できない場合、ストレンジック®はどのくらいの期間、製剤として安定ですか?
スターターパックとして提供された保冷バックと保冷剤を用いて、本剤を2~8℃で保管することができます。その場合は48時間以上冷凍庫で凍らせた保冷剤をご利用ください。以下に外気温と保冷バックの温度を2~8℃に保つことができる時間の目安を記載します。

外気温 15℃の場合、保冷バックの温度を2~8℃に保つことができる時間の目安は約17時間。
外気温 20℃の場合、保冷バックの温度を2~8℃に保つことができる時間の目安は約12.5時間。
外気温 25℃の場合、保冷バックの温度を2~8℃に保つことができる時間の目安は約9時間。
外気温 30℃の場合、保冷バックの温度を2~8℃に保つことができる時間の目安は約6.5時間。

また、製剤の安定性試験の結果により、40 mg/mL及び100 mg/mL濃度製剤は、いずれも23~27℃、遮光の条件下では3ヵ月まで安定との結果は得られております。
なお、正しい保管に関しては処方される医療機関にご相談ください。
ストレンジック®バイアルの持ち運びの際に注意する点は何ですか?
ストレンジック®のバイアルを持ち運ぶ際には、医師や航空会社にご相談の上、注意事項をご確認ください。医師からの証明書が必要な場合があります。
また、持ち運びの際は、保冷バッグを利用し、保冷剤で適正温度を保って下さい。直射日光に当てたり、車の中に放置したりしないでください。飛行機での移動の際は、常に持込み手荷物として携行してください。
ストレンジック®スターターパックについての質問です。 保冷剤の入れ方はありますか?
ストレンジック®のスターターパックには保冷剤を5つ添付しております。 保冷バッグの底に2つ、横に2つ 、保冷バッグの蓋の内側のポケットへ1つ入れて頂くことを推奨しております。
注射器廃棄容器には何本の注射器が入りますか。予備の容器はもらえますか。
注射器廃棄容器には、1mLのシリンジが約60本入ります。足りない場合には予備の容器をお渡ししますので主治医または医療施設にご相談下さい。

注射について

注射のたびに新しいシリンジを使用する必要がありますか?
注射のたびに新しいシリンジを使用してください。
注射に使用するシリンジの大きさは決まっていますか?
決められたものはありません。1か所に注射する薬液の最大量は1mLのため、1mLまたは2.5mLのシリンジがよく使われています。
注射部位について注意することはありますか?
具体的な注射部位については、主治医の先生の指示に従ってください。注射部位の反応を防止・軽減するため、毎回違う場所に注射してください。同じ部位に続けて注射すると皮膚が固くなったり、皮膚の色が変わってしまったりする可能性があるため、注射部位は前回と少なくとも2~3cm離してください。また、注射部位の反応や気になる症状などについて記録し、主治医の先生に相談してください。
注射針を引き抜いたときに、針先から液がもれてしまいました。どうしたらよいですか?
注射をしてから注射針を抜くまでの時間が短いのかもしれません。針を刺して薬液を注入してから10秒くらい待ってから針を抜くようにしてください。
注射針を引き抜いたときに注射部位から液もれが発生しました。どうしたらよいですか?
皮膚をつまんでいる圧力のために液もれが発生した可能性があります。皮膚をつまむ手を離し、10秒たってから針を抜くようにしてください。
注射の痛みが気になります。どうしたらよいですか?
あらかじめ氷などで注射部位を冷やしておくと痛みを少し感じなくなると言われています。また、一般的には皮下脂肪の多い部位に注射したり、薬液の注入スピードを遅くしたりするほうが痛みが少ないと感じる方が多いようです。
注射部位がかゆくなったり、腫れてしまったときはどうしたらよいですか?
主治医の先生に連絡し、指示を受けてください。ご自身の判断で塗り薬を塗ったりしないでください。
注射部位は揉まないでください。腫れの原因となる場合があります。
注射するときに注入が重く感じられる場合はどうしたらよいですか?
注射針が詰まっている可能性があります。新しいシリンジで再度初めから注射の準備をしてください。
薬液を注入したら皮膚が(蚊に刺されたように)プクっと膨らんでしまうことがあります。
大丈夫でしょうか?
注射針がきちんと皮下に入ったようでしたら皮膚が膨らんでも大丈夫です。